
エジプトのアレクサンドリアにあるカーイトゥ・ベイの要塞。この海に面した高い壁の上を歩いていると、何千年も前に昔の船乗りたちが見上げていたのと同じ港の景色が広がります。この少し高くなった石の通路からは、湾に沿って広がる街並みと、青い海に浮かぶ船が一望できます。

実はここ、世界七不思議の灯台が立っていた場所
この要塞は、15世紀にスルタン・カーイトゥ・ベイが海からの攻撃を防ぐために建てたものです。面白いことに、ここはかつて地震で崩れてしまった有名な「アレクサンドリアの灯台」の跡地そのものです。当時の建設者たちは、遠くから新しい石を運ぶ代わりに、崩れ落ちた灯台の巨大な石灰岩のブロックをそのまま使って、この壁を築き上げました。

心地よい海風と穏やかな波の音
壁の上の空気はとても のんびりしています。すぐ後ろにある街中の道路は車や人で騒がしいのですが、ここは海風が通り抜けて涼しいです。下にある防波堤に波が当たる音がずっと聞こえていて、岩場では地元の釣り人たちがのんびり糸を垂らしています。家族連れが散歩しながら地中海を眺める人気の場所になっています。

対岸に見えるあの丸い建物、実は超有名な図書館
湾の右奥に目を向けると、斜めにカットされたような白い丸い屋根が見えます。これは「アレクサンドリア図書館」です。古代の有名な図書館をイメージして作られた現代の建物ですが、中世の要塞の壁からこの近代的な建物が見えるのが、新旧の歴史を感じさせてくれて面白いです。

足元のごつごつした巨大な石灰岩に注目してみて
壁の低い部分や地面の石をよく見てみてください。一部の石のブロックは、周りよりも明らかに大きくてごつごつしています。これらは、かつてのアレクサンドリア灯台の土台に使われていた石をそのまま再利用したものだと言われています。海の力に耐えるため、頑丈な古い石が使われました。

港を行き来するカラフルな木造船を眺める時間
東港には、白い近代的なヨットに混じって、カラフルな昔ながらの木造の漁船がたくさん浮かんでいます。それらの船が港の狭い入り口をゆっくりと通り抜けていく様子を見ていると、昔から続くこの港町の日常が感じられます。

ベストな時間帯
行くなら夕方の少し前、日の入りする2時間ほど前がベストです。気温が下がって歩きやすくなりますし、西日が白い石の壁を照らして全体が暖かいオレンジ色に染まります。閉館の45分前には入るようにすると、中の部屋を見学したあとに、閉館時間までゆっくり外の壁を散歩できます。

気候とベストシーズン
アレクサンドリアは地中海性気候で、カイロに比べると涼しくて湿度があります。夏(6月〜8月)は平均気温30℃ほどで湿度が高めですが、海風が吹くので比較的過ごしやすいです。冬(12月〜2月)は平均14℃とマイルドですが、雨や強い風の日が増えます。快適に外を歩き回れる3月〜5月、または9月〜11月がベストシーズンです。

Traveler’s Memo
Access
アレクサンドリアの中心部から、タクシーや配車アプリを使うのが一番簡単です。要塞はコニッシュ(海岸通り)の西の一番端にあります。散歩が好きな人なら、中心部から海岸沿いをゆっくり歩いて30分〜45分ほどで行くこともできます。
Budget
外国人観光客の入場チケットは大人約300 EGPです(学生証があれば割引があります)。チケット窓口では基本的にクレジットカードかデビットカードでの決済が求められるため、カードを持っていくのが確実です。
Recommended Gourmet
要塞のすぐ外や港の周りには、シーフードのお店がたくさん並んでいます。クミンやニンニクで味付けしてシンプルに焼いたスズキ(Sea Bass)やイカのグリルに、伝統的なイエローライスを添えて食べるのが現地流でおすすめです。
Nearby Spots
- アレクサンドリア図書館: 古代の図書館を記念して建てられた、大きくて近代的な図書館・文化センターです。
- ローマ円形劇場: アレクサンドリアの街中にある、2世紀のローマ時代の遺跡です。

FAQ
要塞の中にトイレはありますか?
はい、敷地内の入り口近くにシンプルな公衆トイレがあります。ただ、紙が置いていないことが多いので、ポケットティッシュを持参することをおすすめします。
車椅子やベビーカーでも回れますか?
外の広場は平らですが、要塞の上の通路や内部の部屋に行くには、手すりのない急な石段を上り下りする必要があります。
見学にはどれくらい時間がかかりますか?
要塞の中の部屋を見たり、外の壁に沿って歩きながら海を眺めたりして、1時間から1時間半ほどで十分に回ることができます。




