奈良公園の鹿を見た後、ここ歩くと最高に落ち着くよ

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奈良公園で鹿と遊んだ後、多くの人はそのまま帰ってしまいますが、それは本当にもったいないです。猿沢池から少し南に歩くと、急に観光地の喧騒が消えて、古い瓦屋根と木造の長屋が並ぶ静かな通りに入ります。ここが日本、奈良市にある「西寺林商店街」です。観光客向けの派手なお店ではなく、地元の人たちの暮らしがそのまま残っているような、どこか懐かしい通りです。

奈良の西寺林町に建ち並ぶ、伝統的な家並みを歩く。
奈良の西寺林町に建ち並ぶ、伝統的な家並みを歩く。

実はかつての大寺院の境内だった場所

西寺林町という名前が示す通り、このエリアは世界遺産でもある「元興寺」の広大な境内の一部でした。元興寺は奈良時代には今のならまちの大部分を占めるほど巨大なお寺だったそうです。時代が移り変わり、お寺の敷地の中に人々が住み着いて、今の細い路地と長屋が入り組んだ町並みが作られました。この通りを歩いていると、地面の傾斜や路地の曲がり角に、昔のお寺の区割りの名残を感じることができます。

頭の上から賑やかな声が聞こえてくる

通りの両側には、軒の低い木造家屋がずらりと並んでいます。昼下がりに歩いていると、どこかの家からお昼ご飯のいい匂いが漂ってきたり、近所の人たちが立ち話をしている穏やかな声が聞こえてきたりします。古い建物の壁や看板は、何十年もの雨風に耐えて少し色あせていますが、それがかえって温かみを感じさせます。電線が空を細かく区切っている様子も、日本の昔ながらの下町の雰囲気をそのまま残しています。

虫籠窓と格子戸を眺めながら歩く

通りの家々をよく見ると、2階部分に「虫籠窓(むしこまど)」と呼ばれる細い格子の入った窓があることに気づきます。これは江戸時代から明治時代にかけて建てられた伝統的な町家(まちや)の特徴です。風や光は通すけれど、外からは中が見えにくい仕組みになっています。派手な装飾はありませんが、昔の人の暮らしの知恵が詰まった美しいディテールです。

奈良のならまちにある静かな西寺林町通りを歩く。
奈良のならまちにある静かな西寺林町通りを歩く。

軒先にぶら下がる赤い身代わり猿

ならまちの軒先を歩いていると、赤いぬいぐるみのようなものが吊るされているのをよく見かけます。これは「身代わり猿」と呼ばれるお守りで、災いや病気を代わりに引き受けてくれると信じられています。西寺林商店街でも、古民家の軒先で揺れるこの赤いお猿さんが、通りのモノトーンな木造建築に可愛らしい彩りを添えています。見つけたら、静かに見守りながら通り過ぎましょう。

奈良の下御門商店街のアーケードを歩く人々。
奈良の下御門商店街のアーケードを歩く人々。

中を覗ける無料の町家ミュージアム

通りの近くには、昔の暮らしを体感できる「ならまち格子の家」や「ならまち資料館」などの施設があります。なんと入場料は無料です。中に入ると、細長い間取りや、階段の下を収納スペースにした「階段箪笥」など、限られた敷地を有効に使うための面白い工夫がたくさん見つかります。畳の部屋に座って、庭を眺めながら一息つくのもおすすめです。

自転車が奈良の「もちいどの」商店街の入り口前を横切る。
自転車が奈良の「もちいどの」商店街の入り口前を横切る。

小さくて個性的な個人商店たち

西寺林商店街には、古道具を扱うお店や、手作りの雑貨店、小さなカフェなどがひっそりと営業しています。どのお店も大きく主張しておらず、うっかり通り過ぎてしまいそうなほど控えめです。だからこそ、お気に入りのお店を見つけたときの嬉しさは格別です。地元のおじいちゃんがやっている骨董品店で、古い食器を何点か譲ってもらうといった、偶然の出会いも旅の思い出になります。

奈良のアーケード商店街を歩く人々。
奈良のアーケード商店街を歩く人々。

一番いい時間帯

おすすめの時間帯は午後3時から夕方5時頃です。西日が古い木造の壁をオレンジ色に照らし、長い影が通りに伸びる時間帯は、本当にタイムスリップしたような気分を味わえます。また、午前10時前後はお店が開いていないため、さらに静かな路地をひとり占めすることができます。人混みを避けて写真を撮りたいなら、朝早い時間帯に訪れるのがプロのコツです。

気候とベストシーズン

奈良の夏(6月〜8月)は盆地特有の地形で非常に蒸し暑く、最高気温は31〜33°Cに達します。また、冬(12月〜2月)は冷え込みが厳しく、最低気温は1〜2°Cまで下がります。梅雨時期は6月中旬から7月下旬です。そのため、散策に最適なベストシーズンは、気候が穏やかな春(3月〜5月)と秋(10月〜11月)です。春は桜、秋は周辺の寺社で美しい紅葉を楽しむことができます。

旅の手帖

アクセス

近鉄奈良駅から徒歩7〜10分、またはJR奈良駅から徒歩12〜15分です。京都駅や大阪駅からの往復電車賃は、だいたい1,440円〜1,620円程度で行くことができます。

予算

通りの散策は無料です。伝統的な町家を再現した「ならまち格子の家」や「ならまち資料館」への入場も無料。近くの「元興寺」の拝観料は500円です。日本にはチップの習慣はなく、価格はすべて固定されているため、値切る交渉は行いません。

おすすめグルメ

「平宗 奈良店」で売っている柿の葉寿司(柿の葉で包んだ鯖や鮭の寿司)は奈良の伝統食で、ランチプレートが約1,240円〜1,300円で食べられます。また、三条通りにある「中谷堂」では、つきたてのよもぎ餅が1個200円で買えます。「粟 ならまち」では、大和の伝統野菜を使った無農薬の野菜セットが3,190円から提供されています。

周辺スポット

  1. 猿沢池: 五重塔が水面に映る、のんびりとした雰囲気の池です。
  2. 興福寺: 国宝の仏像が多数安置されている歴史ある寺院です。
  3. 元興寺: 古い瓦が並ぶ屋根が特徴的な、日本最古級の寺院です。

FAQ

通りを散策するのに予約や入場料は必要ですか?

予約や入場料は一切必要ありません。完全に自由に入って散策することができます。

周辺の町家ミュージアムは、子供連れでも楽しめますか?

はい、楽しめます。ただし、歴史あるデリケートな建物ですので、中では走り回ったり、展示物に触れたりしないよう注意してください。

駐車場は近くにありますか?

通り自体は非常に狭く車は通れませんが、周辺にいくつかの有料コインパーキングがあります。ただ、公共交通機関でのアクセスをお勧めします。

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